リキッドバイオプシー

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超早期発見のための遺伝子検査

リキッドバイオプシーとは?

がんは世界において死因の上位に位置し、年間で約1000万人ががんで亡くなっています。
がんによる死亡が一番多い一因として進行期に至るまで自覚症状がないことが多いために診断されたときにはしばしば根治できない状態になっていることがあげられる。したがって病気の兆候を示す前にがんを早期に発見できればがん患者の全生存期間を延ばし、がん関連死亡率の低下につながる可能性があります。

近年、血液や体液の腫瘍由来検体を解析するリキッドバイオプシー(Liquid biopsy)→Wikipedia
の技術が開発されており進行がんにおけるがんゲノム医療や術後がん患者における再発リスク予測への有用性が示されている。
最近登場した複数のがん種の早期発見を目的したmulti-cancer early detection(MCED)検査は、これまでのパラダイムを大きく変える可能性を秘めており、リキッドバイオプシーによるがん早期発見の開発を加速することが期待されています。

従来のがん検診

種類 検査項目 対象者 受診間隔
胃がん検診 問診に加え胃部X線検査又は
胃内視鏡検査のいずれか
50歳以上 2年に1回
子宮頸がん検診 問診、視診、子宮頚部の細胞診断及び内診 20歳以上 2年に1回
肺がん検診 質問(問診)胸部X線検査及び
喀痰細胞診断 40歳以上
40歳以上 年に1回
乳がん検診 問診及び
乳房エックス線検査(マンモグラフィー)
40歳以上 2年に1回
大腸がん検診 問診及び便潜血検査 40歳以上 年に1回

がんは、何より早期に発見することが肝要です。遺伝子治療の発展によって、がんは治る時代になっています。その治す力も早期であれば尚、効果的であるといえます。そこで、私たちは癌に関係する遺伝子のmRNA検査方法や血中内に循環している腫瘍細胞の検査(CTC:)やフリーDNAの検査、DNAのメチル化といった超早期発見のプログラムの研究開発を行っています。
例えば血中内のmRNA検査は、いわばがんが生み出しているエネルギーです。このエネルギーの増減を遺伝子治療の治療評価としたり、この結果を蓄積し検証しています。

超早期的がん検査とは、画像によるがん発見の前段階での、がんのできやすい身体の現状を遺伝子的に分析することです。

RNA、遊離DNAを分析しこれらのデータと画像検査・腫瘍マーカーなど網羅的判定

破壊された細胞から血液中に放出されたDNAを遊離DNAといいます。悪性腫瘍患者においては、T細胞などのアポトーシスにより血中に遊離するDNAは健常人の5倍といわれています。
血液中に含まれる細胞を遊離したDNA(FreeDNA)の濃度を測定することで、がんあるいは何らかの(炎症性疾患)を予測することが可能となります。健常者でも新陳代謝により細胞死が起こっているので、血液中には、微量のFreeDNAが存在します。一方、がん組織では細胞死が盛んに起こっていますので、その死んだ細胞由来のDNAが大量に血液中に流れ込みます。がん患者は一般的に健常者に比べてFreeDNAが高くなると考えられます。
(Cancer Research 61 ,1659-1665、Feb15、2001)

Step1.説明・同意書の記入

まずはドクターの説明を受け、検査内容を確認してください。

Step2.採血

血液をわずか20ml程度採るだけで検査ができます。

Step3.検査

約4週間かけて血液中のがん関連遺伝子の検査を行います。

Step4.レポート

検査結果に基づき、発がんリスクや予防管理についてのレポートを作成します。

Step5.結果説明

レポートをもとに、診断結果についてドクターから説明を受けます。

  • がんに関する遺伝子のRNAを採血で確認することでがん細胞が作り出すタンパク質の量的変化を観察します。(R-PCRによる解析データを収集)
  • PET-CTの評価と組み合わせることでがんの活動性の評価及びがんの特徴を遺伝子的に把握します。

リキッドバイオプシーとは血液や体液を採取して得た腫瘍検体の解析のことを指します。解析の対象になる検体には、ctDNA(Cell-freeDNA)や血液循環腫瘍細胞(circulating tumor cell :CTC )細胞外小胞(エクソソーム)などがあります。通常cfDNAは正常な血液細胞に由来するDNAですががん患者においてはアポトーシスやネクローシスを通じて血中に滲出した腫瘍由来の血中循環腫瘍DNA(circulating tumor DNA)等がんの痕跡がcfDNAに含まれている。 進行がんにおいてはがんゲノム医療において腫瘍組織と比較して遜色ない有用性が示されている。(Nakamura Y.et al:NatMed,26 :1859-1903,doi:10.1038/s41591-020-1063-5(2020)

腫瘍から血液中に放出される細胞であるCTCはリキッドバイオプシーの対象として長年にわたり研究されてきました。例えばmicrofluidic Nano Velcro CTC chipを用いたCTCの解析ではすい臓がんの同定において感度75%、特異度96.4%の性能が示されています。AnkenyJS,et al :Br J Cancer,114:1367-1375,doi:10.1038/bjc.2016.121(2016) 肺がんにおいては血中CTC数が25をカットオフとすることで感度89%、特異度100%で同定可能であることが示されています【Fiorelli A,et al:ann Thorac Surg,99:1899-1905,doi:10.1016/j.athoracsur.2014.11.04982015)】

予防医療プログラム

人生を脅かす病気は、早期発見と予防が肝要です。
がん、脳卒中、心筋梗塞、骨粗鬆症、生活習慣病。。。。。。
三大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)をはじめとした人生を脅かす重篤な病気に焦点をあてた健診セットを企業会員・個人会員の皆様にご案内させていただきます。
精度の高い検査に加え、健診後のきめ細やかなケアで、人生を脅かす病気の予防につなげます。
このようなリキッドバイオプシーを一年に一度検査して、これをデータ化しておきながら画像的検査でスクリーニングすることで、より超早期的発見や予防医学的対応ができます。

再発予防医療プログラム・進行がんを鎮めるプログラム

各種、リキッドバイオプシーの技術と腫瘍マーカー、血液検査などを総合的にデータ管理することで、身体の中の微妙な変化をとらえて必要な治療を加えていくことによって、がんの進行を鎮めていければ、がんは恐れる病気ではなくなります。

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